外務省が、ODAを百数十億円つぎ込んでやろうとしている、カンボジアの第二メコン橋。 外務省でODAを担当する西村政務官は、もともとNGOにいてこうした活動をしてきた人だと思ったが、政策決定に顔が見えない。 もともと日本のODAによる国道一号線が大きな立ち退き問題を引き起こしており、日本政府がカンボジア政府に対して住民への補償をきちんと行うよう申し入れをすべきところ、なぜか外務省はまったくそれができないでいる。 カンボジア政府は移転した住民に対し、再補償をしたと発表しているが、その根拠となる市場価格調査は公表されていない。外務省はこの数年、この調査を公表させると口では言うが、未だに公表されていない。住民移転計画も公表されていない。 カンボジアは、開発がらみの立ち退き問題が恒常化しつつあり、カンボジア政府はそれに対してきちんとした対応をしていない。こうした問題に懸念の声を上げたメディアや弁護士