小渕恵三外相が初めての国連訪問でニューヨークに行かれた時、山本一太さんと2人で随行した。ブッチホンがかかってきて、君、オルブライトさんの教え子だろ、ニューヨークで会談するからついてきてくれないか。その場でハイと答え、2日後の飛行機に飛び乗った。 当時、山本一太、河野太郎のコンビで、日本の国連の安保理常任理事国入りを目指して、常任理事国の代表部を2人で飛び込み訪問したりしていたのを小渕さんはよくご存じだった。 初の会談の前に、小渕外相は僕にこう言った。「君、そこの廊下に立っていてくれ。向こうからオルブライトさんが歩いてきて、君を見つけて話しかけるだろう。そしたらしばらく雑談してくれ」「かしこまりました」。会談の部屋に入ったオルブライトさんに、小渕外相は「彼はあなたの教え子だそうですね」と話しかけたそうだ。実は、前任の外務大臣がオルブライト長官と折り合いがメチャクチャ悪かったそうだ。なんとかオ