日産自動車のカルロス・ゴーン社長は23日の株主総会でみずからの昨年度の役員報酬が個別に開示するようになって初めて10億円を超えたことを明らかにし、「役員報酬で相当な投資をしなければ優秀な人材を確保できない」と株主に理解を求めました。 総会では、株主から「同業他社と比べて適切な報酬なのか」などと質問が出されたのに対し、ゴーン社長は日産の役員が相次いで競合他社に引き抜かれていることを説明したうえで、「役員報酬で相当の投資をしなければ優秀な人材を確保できない」と述べ、理解を求めました。 総会は、取締役9人の選任などすべての議案が承認され、およそ1時間50分で終了しました。都内から出席した60代の男性の株主は「同業他社から見て、10億円という報酬は高いという印象もあるが、日産の経営を立て直した経緯もあり、認めてよいと思う」と話していました。