京都府立医科大での虚偽診断書の作成容疑事件をめぐり、吉川敏一学長(69)が28日、京都市内で記者会見を開いた。交際が指摘された暴力団組長とは「特別な関係ではない」と主張。「何ら誤ったことをしたとは考えておらず、自ら辞任するつもりはない」と、大学幹部らによる教育研究評議会の辞任勧告を拒否する意向を改めて示した。 京都府警が2月14日に大学などを家宅捜索後、吉川学長は公の場に初めて姿を見せた。会見では、大学付属病院で手術を受けた組長とは学内の応接室で1度面会したと説明。ほかには祇園のレストランで偶然2回会っただけとし、その際も会食は共にしなかったと主張。「患者以外(の立場)で付き合いはない」と述べた。 暴力団関係者と面会したことについて、吉川学長は「医師は、患者として来た時は差別なくお会いすることはある」と説明しつつ、今後は「疑惑を持たれないよう注意する必要があるかもしれない」とも述べた。 付