香港で9日夜にあったサッカーの香港対バーレーンの友好試合で、香港サポーターの一部が中国の国歌吹奏の際にブーイングを浴びせた。中国の国歌に対する侮辱行為を禁止する国歌法が香港基本法に盛り込まれてから初の国際試合だったが、ブーイングは止まらなかった。 この日、中国の国歌がスタジアム内に流れると、数十人の香港サポーターが顔をタオルで覆ってブーイングをしたほか、一部はグラウンドに背中を向けた。「我々は香港だ」と叫ぶ人もいた。スタジアム内には私服警官が配置され、警備にあたった。試合は0対2で香港が負けた。 中国側は今月4日、香港人の中国に対する愛国心を高めるため、国歌法を香港の「憲法」にあたる香港基本法の付属文書に盛り込んだ。だが香港では「一国二制度」によって高度な自治が保障されており、関連法が新たに制定されるまでは違反者を罰せられない。 試合開始前、朝日新聞の取材…