6月末の任期満了で退任する日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)の後任に、全日本柔道連盟会長の山下泰裕常務理事(61)が就任する見通しとなった。関係者への取材でわかった。新会長の任期は7月から2年間で、JOCは山下会長のもとで2020年東京五輪を迎えることになる。 【写真】1984年ロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した山下泰裕氏。決勝では、ラシュワンを抑え込んだ JOC会長は現在10期目の竹田氏の続投が既定路線だったが、五輪招致に絡む買収疑惑で、本格的に仏司法当局の捜査対象になったことが今年1月に明らかになった。竹田氏は3月の理事会で疑惑を否定しつつ、「若いリーダーにJOCを託すのがふさわしい」と退任を表明していた。 山下氏は熊本県出身で、1984年ロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルに輝き、同年10月に国民栄誉賞を受賞。85年の引退後は国際柔道連盟理事などを務めた。J