試合終了間際に東京SGがペナルティ。勝利を確信し天を仰ぐ埼玉の山沢拓也(中央)。堀江翔太は右拳を突き上げた=国立競技場(山田俊介撮影) ラグビーのリーグワンは埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)が初代王者に輝き、幕を閉じた。脱企業スポーツに向け、事業性や地域性強化を掲げてトップリーグを刷新して始まった新リーグだが、観客動員は目標を下回り、選手の人件費高騰を危惧する声も出ている。2年目以降の発展には、リーグのブランド力向上とファン重視の運営が不可欠となる。 試合の主管権がチームに移り、集客はホストチームが担当することになったリーグワン。当初は9千人程度を目標にしていた1部リーグの1試合平均入場者数は4213人にとどまった。東海林(しょうじ)一専務理事は「新型コロナウイルス禍の影響を差し引いても少し未達であったというのが正直なところ」と認める。 チームが独自に得られる財源は入場料収入のほかに