巨人対ヤクルト最終戦で、暴力団排除イベントの一環として始球式に臨む樋口建史警視総監(20日、東京ドームで)=鈴木毅彦撮影 暴力団への利益供与などを禁じる東京都暴力団排除条例が10月1日から施行されるのを前に、警視庁は20日、東京ドームで行われた巨人―ヤクルト戦で条例をPRするキャンペーンを行った。 読売巨人軍や読売新聞東京本社、プロ野球東京地区暴力団等排除対策協議会が協力。試合開始前、同庁組織犯罪対策部の幹部らが「暴力団 みんなで追放 明るい東京」と書かれた横断幕を掲げ、音楽隊の演奏に合わせてグラウンド内をパレードした。その後、樋口建史警視総監が制服姿で始球式を行った。観客には条例を解説したパンフレットなどが配られた。 巨人軍も東京ドーム周辺で暴力団追放を呼びかけるチラシを配布した。同条例の施行後は、暴力団への利益供与を続けた企業などの名前を公表したり、罰則を科したりすることが可能になる。