66回目の終戦の日を迎え、猛暑の中、多くの国民が東京・九段の靖国神社を訪れた。 民主党政権下で2度目の8月15日だが、今年も昨年に続いて菅直人内閣の閣僚は一人も参拝しなかった。極めて残念なことである。 閣僚らは先の閣議後会見で、参拝しない理由を次のように語った。 「靖国神社は国民精神を戦争に駆り立てる役目を果たした」(江田五月法相)、「ときどき参拝するが、8月15日の参拝は全く違う政治的意味合いがあるので参拝しない」(細野豪志原発担当相)、「首相の方針に閣僚として従う」(中野寛成国家公安委員長) 菅首相は就任早々の昨年6月の参院本会議で「A級戦犯が合祀(ごうし)されている問題などから、首相や閣僚の公式参拝には問題がある。首相在任中には参拝するつもりはない」と明言した。その後、首相と当時の仙谷由人官房長官が内閣の申し合わせとして靖国参拝の自粛を求めた。 菅内閣の命運は、すでに尽きかけている。