越前松島水族館(福井県坂井市)でミズダコのふ化がピークに達し、1センチ足らずの透明な体をフワリフワリ揺らす赤ちゃんの愛らしい姿に、来館者が目を細めている。 短い8本足には既に吸盤もあり、墨も吐く。興奮すると透明な体を赤らめる。関連記事新江ノ島水族館長・堀由紀子さん 「一…マナティーの赤ちゃん誕生 香川の新屋…記事本文の続き マダコ科に属するミズダコは本州以北の冷たい海に生息する世界最大のタコで、足を広げると約3メートル、約30キロにも成長する。親ダコは藤のような房状に数千個の卵を産み付け、半年もの間、エサをほとんど食べず、新鮮な海水を卵に吹き掛け、ふ化を見届けると死ぬという。 来館した富山市の矢島従一郎さん(33)は「クラゲみたいに浮いてかわいい」とほほ笑んだ。