貨客混載のイメージ 佐川急便(京都市南区)と京都府南部で営業するタクシー会社の山城ヤサカ交通(京都府京田辺市)は、人と荷物を同じ車両で運ぶ「貨客混載」事業を、29日から京都府笠置町で始める。佐川急便が戸別宅配や集荷作業をタクシーに委ね、人手不足の解消や業務効率化を図る。荷物を届けるだけでなく、集める作業までタクシーが担うのは全国初といい、過疎地域での宅配モデルケースとして注目を集めそうだ。 「荷物の配達と預かりの両方を担ってもらえるメリットは大きい。自動化が難しい運送を異業種に補ってもらうことで、業務を効率化したい」 26日に京田辺市であった記者会見で、佐川急便の内田浩幸取締役は力を込めた。 新事業は、山城ヤサカ交通のタクシー運転手が佐川急便の京都精華営業所(精華町)で荷物を受け取った後、トランクに詰んだ状態で通常の運行業務を行う。空き時間を活用して笠置町へ荷物を配達。不在の場合は営業所へ