栃木県大田原市佐良土の県なかがわ水遊園は6日までに、2001年の開園当初からアマゾン大水槽で飼育していたピラルクー「長(ちょう)さん」(推定23歳)が4日に死んだと発表した。同園によると、飼育されているピラルクーの寿命は15年程度で、国内最高齢だったとみられるという。 長さんは体長約2メートル30センチ。大きな下唇が特徴的な愛嬌(あいきょう)のある顔つきで老若男女に人気を博した。1週間ほど前から体色が薄れて動かずにいる時間が長くなり、職員が4日の閉園後に死んでいるのを確認した。死因は老衰とみられるという。 飼育員の日下部雄太(くさかべゆうた)さん(35)は「長さんは飼育員にとっても身近な存在だった。しばらくは水槽を見るときに無意識に探してしまいそう」と残念がった。 死骸は10日に解剖する予定で、雌雄の判別などの調査を行うという。