びわこ成蹊スポーツ大(大津市北比良)のサッカー部員が9日に琵琶湖でのカヤック活動中に一時遭難した事案を受け、同大学が11日、学内で緊急会見を開いた。40艇に分かれて出航した部員ら50人のうち3艇が転覆して4人が湖に投げ出され、泳いで岸に着いたことを明らかにした。間野義之学長は「予定より進行が遅れたのに途中で引き返す判断ができなかった。学生のメンタル面のケアに努めたい」と謝罪した。 会見では間野学長や河野仁スポーツ統括本部長らが経緯を説明した。当初計画では大学の艇庫から白髭神社(高島市)までの約15キロを2時間半で往復する予定だった。一行は9日午後2時半に出発したが、同神社前には予定より1時間前後遅れて午後4時半までに到着。ここで打ち切りの判断をせず帰路についた。 この頃から風速3~4メートルの風が吹き始め、30人ほどが遅れ、3艇が転覆した。投げ出された4人は100メートルほどを泳いで近くの