2017年4月に発売された『勉強の哲学』は、以前この連載でも紹介しましたが、その本がいかなる背景と手法によって生み出されたのかが解き明かされる一冊です。 目次は以下の通り。 第一章 なぜ勉強を語るのか 東大駒場講演 第二章 メイキング・オブ・勉強の哲学 第三章 別のエコノミーへ 手書きノート 知的生産の技術として注目したいのは、第二章の「メイキング・オブ・勉強の哲学」でしょう。 この章では、著者と佐々木敦さんとの対談がまとめられているのですが、そこでノートやアウトライナーをどのように使っているのかの実例が示されています。興味津々な内容です。 まずノート(紙のノート)は、 アイデアを爆発的に展開したいときにはたいてい手書きノートを用います。 とあります。これは私も同じです。 まったく何も構造がないような状態や、つかみどころがない状態では、まず、とっかかりとなるものが必要です。論理構造を整える