朝日新聞が取材の過程で収集・蓄積・集計されたデータを、ウェブ上で積極的に公開する取り組みを始めている。3月には昨年発覚した元兵庫県議によるずさんな政務活動費の支出を機に、情報公開制度を利用して2012~13年度の全国47都道府県の議員の収支報告書や領収書を入手して集計。ずさんな支出の実態や課題、各都道府県別に疑問点や問題点を記事で指摘するとともに、沖縄を除く46都道府県の政務活動費データをCSV形式でダウンロードできるようにした。 また、5月25日には昨年の衆議院選挙で当選した国会議員475人の資産について、資産公開法に基いて公開されたデータをCSVファイル形式で一括でダウンロードできるようにした。普通預金や家族名義の資産は公開対象とされないなど法律が形骸化しているとの指摘もあるが、一方で「資産ゼロ(土地、建物、預貯金なし)」の議員が過去最高の74人となり、立法の趣旨が実態にそぐわないこと