自民党の杉田水脈・衆院議員が雑誌「新潮45」(休刊が決定)に寄稿し、当事者団体だけでなく、障害者団体ら他のマイノリティからも批判を浴びた論考「『LGBT』支援の度が過ぎる」。 障害者の差別問題に長年取り組んできた東京大学先端科学技術研究センター当事者研究野准教授の熊谷晋一郎さんに寄稿を読んでいただいた上でのインタビュー。最終回の第4弾は、スティグマに抵抗するために、当事者の等身大の思いに耳を傾ける必要性にたどり着きます。 「家族主義」に時代を戻してはいけないーー初回、杉田議員の寄稿が、同性愛をめぐる様々な困難を個人や家族で解決すべき問題なのだと矮小化したことも問題だと指摘されていました。介助を誰が担うのかなど、「家族内で解決しなさい」と家族に過剰な負担を負わせることは、障害を持つ人の世界ではよく問題となっています。 「私は、生まれつき脳性まひという障害をもっています。入浴、着替え、トイレな