近年80年代ニューウェーブの再評価の波が高まっている。 音楽雑誌のニューウェーブ特集、かつての名盤の再リリース、ネットでの80年代再評価テキスト群。 今から20年前の音楽をかつてのリスナーが様様な媒体で言及し、当時は見えなかったニューウェーブの価値を見出し、また若い世代が「新しい音楽」と捉えNWリスナー,NWファンとなっている状況だ。 今ニューウェーブは盛りあがっている。 これは90年代には考えられなかったことだ。 今から10年前、90年代の到来と共に明けた肉体的グルーヴ感を重視した新しい音楽の波、いわゆるマンチェスタームーブメントが訪れた。 そして新たな音楽の登場と共にリスナー、評論家、そして業界がこぞってそれまで聞きつづけられていた80年代の音楽を全て葬ろうとしてきた。 「なにもなかった時代」、「からっぽ」、「虚無」、そして「暗黒の時代」とまで呼び80年代という時代を蔑み、そして新しい