「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書) 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/09/06メディア: 新書購入: 5人 クリック: 50回この商品を含むブログ (100件) を見る社会思想史の文脈を通じて「財産としての労働力=人的資本」の概念を提示し、これを現代における国家・社会の理念の軸とすべきだと論じるとともに、その未来に空想的な問題提起をした本、ということになるのでしょうか?ひとまず、「従業員が幸福でなければ、会社がいくら儲かっても意味がない」と思っている多くの人事担当者(私もそうです)、それにもかかわらず「株主の利益のためには雇用や労働条件を犠牲にすべきだ」とか、「企業は資本家の利益のために労働者を搾取するものであり、人事はその手先だ」とか、左右(右左か)双方からの批判にさらされて悲しんでいる多くの人事担当者(私もそうです)のみなさんには