アニメ特集最後にご紹介するのは、これまでに紹介してきた一般的なアニメ作品のアプローチとは異なり、個人もしくはごく少人数のプロジェクトによって制作されている「パーソナルCGアニメ」と呼ばれるワークスタイルとそのビジネスモデルである。 パーソナルCGアニメといえば、2002年にほとんど1人で作成された新海誠氏の自主製作アニメ『ほしのこえ』が、その代表例としてよく紹介されている。この作品は、数々の賞を受賞したフルデジタルアニメーション作品で、日本だけにとどまらず、韓国・北米・ヨーロッパなどでDVDをリリースするというアグレッシブな展開がなされており、国内外で8億円の売り上げを上げたといわれている。アニメやCG系のさまざまなイベントでもずいぶん注目されていたのでご存知の方もおられるのではないだろうか? そして2005年春、『イノセンス』(原作は攻殻機動隊)や『アップルシード』などの劇場公開作品で