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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (3)

  • フランスの秋には極上の日本酒が似合う

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔11月30日号掲載〕 日の秋といえば紅葉、七五三、それにボジョレ・ヌーボーだ。毎年11月になると、日のバーやレストランに赤ワインの津波が押し寄せる。2010年に日が輸入したボジョレは700万。輸入量では世界トップだ。2位はアメリカの230万。日ではEU(欧州連合)全体を上回る量が飲まれている。 日人がビール党であることを考えれば(消費量はビールが酒類全体の38%、ワインは3%)、これは大健闘に思える。そもそもボジョレ・ヌーボーは高級ワインですらない。ごく普通の大衆的なワインだ。輸入業者は毎年、「今年」こそ最高の出来であるかのように振る舞うが、根拠はまったくない。ポマールやピュリニー・モンラッシェやロマネ・コンティなどの最高級ワインとは比べようもない。 ワインを飲む日人はワインに詳しく、ボジョレ・ヌーボーの質についてもちゃんと知っている

    フランスの秋には極上の日本酒が似合う
  • スカイツリーは東京衰退のシンボルだ | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー パリにモンパルナス・タワーが完成したのは1972年。フランスで一番高い超高層ビルとして、街の中心部に誕生した。この建物は当時、現代化への道をひた走る「新生フランス」をリードする「新生パリ」のエスプリのシンボルして期待された。それは「ほかの先進工業諸国に遅れを取るものか」という意思表示だった。 だがその外観はといえば、六木ヒルズよりはややマシという程度の醜悪さ。時とともに、モンパルナス・タワーは大きな過ちだったことが明らかになってきた。パリの景観を壊しているのだ。 パリは歴史的に「平ら」な都市だ。太陽の光はまっすぐ地面に届き、木々はすくすくと育つ。たちの悪い旅行会社にそそのかされでもしない限り、モンパルナス・タワーを訪れる日人観光客などいないだろう。パリにはこんなジョークもあるくらいだ。「パリで最も美しい景色は、モンパルナス・タワーからの眺め。なぜか

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  • フランスの極右よりも右なのは?

    日々の国際ニュースは新聞で得ることができますが、その底流を知るとなると、誌のような国際情報誌が役に立ちます。誌日版9月15日号の「父より危ないフランスの新女王」という記事など、いい例です。 フランスのサルコジ政権は、ルーマニアなどからの少数民族ロマ(かつてはジプシーと呼ばれたが、差別的な表現だとして、いまはこう呼ばれるようになった)が違法に滞在しているキャンプを撤去して、母国への送還を開始しています。 これには、移住の自由を認めるEU(欧州連合)の基理念に反するとして反対運動も起きています。 サルコジは、なぜ強硬策を貫くのか。その背景には、ヨーロッパ全体の右傾化があります。イタリアでは、ファシスト党系の「自由国民党」が存在感を強め、オランダでは今年6月の総選挙で移民排斥を掲げる「自由党」が躍進しています。 移民の激増に苛立つ世論の右傾化を受け、フランスの政権も、流れに抗せないという

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