誰かの妄想・はてな版 「日中戦争・中国に負けていないという日本の虚構」 この「虚構」の蔓延ぶりを示す実例をば。 雑誌『丸』(潮書房)の別冊特集「太平洋戦争証言シリーズ」の第12号(1987年7月)のタイトルは「不敗の戦場」でございます。表紙右は、1945年9月9日に降伏文書に調印した、支那派遣軍司令官・岡村寧次。
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日本で敗戦と言えば、太平洋戦争での敗戦を指すことが多いと言えます。一般人が映画などで触れる日本の戦争映画は、戦艦大和や本土空襲、原爆、せいぜい南方占領地などを主題にしたものが多いため、中国戦線に関する認識がかなり希薄だと言えるでしょう。このため、“日本はアメリカに負けたのであって中国には負けていない”と言った自慰的思考にはまる人は少なくありません。日本極右が排外感情を煽ろうとするとき、国内矛盾を転嫁するスケープゴートとして、中国を格好のターゲットとするのもそのためです。ですが、“日本はアメリカに負けたのであって中国には負けていない”という日本極右の主張は歴史的事実なのでしょうか。 日本軍侵攻に救われた共産党? 1937年からの日中戦争は日本では「支那事変」と呼ばれ、日本政府は「事変」であり「戦争」ではないと唱えていました。日本海軍にとっての主敵は米英、日本陸軍にとっての主敵はソ連であって中
私は昨年の8月に書いた「河野談話」について知っておくべきたった六つのこと(三分で読めるよ!)」というエントリにおいて、次のように指摘しておきました。 (6)「河野談話」は朝鮮半島以外での「慰安婦」の徴募や「慰安所」の実態についての十分な調査に基づいて出されたのではない(中国、フィリピン、インドネシア等における実態は十分に反映されていない) しかしながら、いまやこの記述は次のように訂正されねばならないようです。 (6')「河野談話」は朝鮮半島以外での「慰安婦」の徴募や「慰安所」の実態についての十分な調査に基づいて出されたのではない(中国、フィリピン、インドネシア等における実態は十分に反映されていないし、そもそも反映させる気は日本政府にはなかった。) 朝日新聞DIGITAL 2013年10月13日 「慰安婦問題の拡大阻止 92〜93年、東南アで調査せず」 朝日新聞DIGITAL 2013年10
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