新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、中国では今月12日の「春節」(旧正月)を前に、帰省や旅行などの民族大移動が始まった。日本では現在、ビジネス目的の往来も含め、原則として外国人の入国はストップしているが、「特段の事情」が認められれば、引き続き入国が認められている。感染力の高い変異ウイルスの感染者も国内で見つかるなか、果たして、現状のような水際対策で「ザル入国」は阻止できるのか。 「春節を前に、日本も水際対策での警戒をもっと強化しないと、コロナ感染の波に襲われかねない。日本はまだ甘い」 「ヒゲの隊長」こと、自民党の佐藤正久外交部会長は、夕刊フジの取材にこう語った。 中国では、春節前後の40日間を「春運」と呼び、政府主導で特別輸送態勢がとられている。3月8日までに延べ約11億人が移動する。新型コロナの流行が深刻だった昨年と比べて約2割の減少が見込まれるという。 日本政府は、これまで段階的に