新世紀の幕開けと言われたこの1月も、早くも今日で終わりとなり、あと正味1ケ月半ほどで皆様方ともお別れということになります。そこで、今日はひとつお母さま方へ、“餞(はなむけ)の言葉”を差し上げたいと思います。その言葉とは、「言うべきことを、言うべきときに言う」というのであります。 何だそんなこと、当たり前のことじゃないか、だれでもやっているよ、と思われるかも知れません。しかし、実際にはこの当たり前のことが意外に出来ていなくて、“言うべきことを言うべきときに言われずに育った子どもたち”が、大きくなってから大変困った人間に育っている例は、数限りなくございます。 世紀末の昨年は、子どもたちの荒れた事件が続発いたしました。世紀が変わって、1月早々の成人式では、こんどは、20才になったばかりの成人たちが、かつての成人式にはついぞ見られなかった、きわめて非常識な行動をとって式場を混乱に陥入れたことは、ご