2011/3/77:0 企業による統治? 清水剛 ◇企業と国家の本質的違いとは?◇ 一昔前のSF小説にしばしば登場した構図として、「国家ではなく企業が世界を統治する」というのがあった。たとえば、国家は存在しているものの、実際には巨大な企業あるいはその連合体がその国の重要な意思決定を行っているというものや、あるいは国家そのものに企業が取って変わっているというようなものである。とりわけ、このような構図に情報ネットワークが拡大し、個人が巨大なネットワークに接続する近未来社会という状況を重ね合わせるのは、当時のSFのひとつパターンであったといってもよいだろう。 しかし、このような例は必ずしも多くはない。また、SF小説でしばしば使われるということ自体が物語るように、どうもわれわれはこのような状況をどこか奇妙なものと感じるらしい。それではなぜ、この「企業による統治」というのは奇妙に感じられるのだろうか
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