1986年にフランスで刊行された、作家アゴタ・クリストフによる『悪童日記』が映画化され2014年10月3日(金)に公開される。 第2次世界大戦末期、双子の「僕ら」が小さな町の祖母の農園に疎開する。粗野で不潔で、人々に「魔女」と呼ばれる老婆に預けられた双子は過酷な日々を生き抜くため様々な"練習"を自らに課していく。そして、目に映った真実だけを日記にしていくのだった。 ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフによる原作は、彼らの日記という体裁をとり、殺人も躊躇しない彼らの行動が簡潔につづられたものである。40カ国以上の国で翻訳され今でも戦争の残酷さ悲しさを伝える作品として読まれ続けている。作家の故郷であるハンガリー出身のヤーノシュ・サース監督が映画化した本作は、カルロヴィ・ヴァリ映画祭でグランプリを獲得したほか、 アカデミー外国語映画賞のハンガリー代表にも選ばれた。 原作を読んでいる人なら、