プロレス人気が高まっている。その仕掛け人が2012年に新日本プロレスリング(東京・中野)のオーナーとなったカードゲーム会社のブシロード(同)の木谷高明社長だ。慢性的な赤字に苦しんでいた新日本プロレスは、木谷社長のもと無借金になり、今や約6億6000万円の純資産を持つ優良企業に変貌を遂げた。「2020年には、新日本プロレスの上場をめざす」との宣言を実行すべくまい進する。木谷社長の狙いと今後のビジョンを聞いた。 驚異的な業績回復――新日本プロレスはこれまで経営者も次々に変わり、赤字続きの非常に厳しい経営が続いていました。カードゲーム会社を経営する木谷さんが、12年1月に新日本プロレスを子会社化した狙いは何だったのですか。 「プロレスが魅力あるキャラクターコンテンツだと考えたからです。我々の本業にも近い。潜在力があると思ったし、宣伝を増やせば人気も上昇すると確信していました。やり方次第だと」 「