エヘン、とすこし胸を張って言えば、日本の決勝トーナメント進出は予想していた。周囲にも公言していた。とはいえサッカーに詳しいわけでもない。最近のサッカー界の「意外性」を感じ「苦戦」を予想する大方の見方に逆らってみただけである。 ▼今大会は特に「番狂わせ」が目立つ。前回優勝のイタリアやフランスというランキング1ケタの強豪が1次リーグで敗退、イングランドやスペインも苦戦を強いられた。イタリアなど、自国のメディアに「こんな醜いイタリア代表はなかった」と酷評されたという。 ▼日本はといえば、E組4チームの中でランキングは最下位、前評判は低かった。カメルーンに勝った後でも「番狂わせ」という意地悪な表現をした海外メディアもあった。だが戦いぶりを見れば、そんな見方が岡田武史監督や選手たちに失礼であることがわかる。 ▼恐らく日本を見下しているであろう相手に、まず守りを固め「こんなはずでは」と焦りを誘う。その