民主党代表選(9月14日投開票)は、党内最大グループを率いる実力者である小沢一郎前幹事長の去就を軸に、小沢系と反小沢系が正面衝突する構図となってきた。日を追うごとに、双方が妥協する余地は小さくなってきている。ただ、小沢氏が出馬して勝利しても敗北しても、あるいは出馬しなかったとしても、民主党に深刻な亀裂が走るのは必至。党内には誰が勝ってもその後に挙党態勢をとるべきだとの声も多いが、現実には党分裂もあり得る展開になりつつある。 ◆走り出す側近 「参院選で(政権に)ノーの結論が出た。新しい体制、新しい顔で政権基盤を安定させるべきだ。危機打開には小沢さんがよいとの声が広がりつつある」 小沢氏の側近、山岡賢次副代表は21日のTBS番組で、こう指摘した。小沢氏の周辺で小沢氏の代表選出馬への期待感は高まる一方だ。22日からは都内で若手議員が多数参加する「小沢一郎政治塾」が開講し、25日に小沢氏自身が講演