投資額は1兆円を超える見通しだ。実現すれば、ソフトバンクは米国市場でスマートフォン(高機能携帯電話)を始めとする通信事業に参入することになる。世界的な通信業界の再編を加速させる可能性もある。 スプリントは契約者数が約5600万人で、時価総額は約151億ドル(約1兆1800億円)。ソフトバンクは株式公開買い付け(TOB)により、発行済み株式の少なくとも3分の2以上の取得を目指す方向で検討している。 ソフトバンクは、世界的にスマートフォン市場が拡大する中、米通信大手の買収で業容を一気に拡大し、携帯端末の調達や電波の基地局開設などにかかるコスト負担を軽くする狙いがあるとみられる。