福井県立大学恐竜学研究所の研究グループは、肉食恐竜のティラノサウルスの下あごの骨の化石の内部構造をCTスキャンを使って詳しく分析したところ、神経が高度に発達し、あご先が「触覚センサー」のような役割を担っていた可能性が高いとする研究結果を発表しました。 福井県立大学恐竜学研究所の河部壮一郎准教授を中心とする研究グループは、ティラノサウルスの下あごの骨の化石の内部構造をCTスキャンを使って3次元的に復元し、詳しく分析しました。 その結果、血管や神経が通る管がほかの恐竜よりも複雑に枝分かれしていて、特にあご先が発達していたことがわかったということです。 このことから、ティラノサウルスの下あごは神経が高度に発達し、あご先が「触覚センサー」のような役割を担っていた可能性が高いということで、研究グループでは、動物を食べる際に骨と肉を区別して肉だけを食べたり、子どもをあごでくわえて持ち上げたりといった動