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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (8)

  • 宮台真司『宮台教授の就活原論』

    以前、宮台さんたちの「マル激トーク・オン・ディマンド 」に出演させてもらったときに、学生の就職の話で盛り上がった記憶がある。書でも冒頭に書かれているように、宮台さんは首都大学で就職支援委員会で委員長と委員を長年経験された。僕もこのブログで何度か書いたがアジア経済危機前夜から今日まで就職委員と委員長を15年ほど経験している。ただ大学の教員が「ふつう」の感性をもっているならば、いまや学生がどのように就職を考え、それを実行し、学生たちがその後どのような生活を送っているのか、考えないでいることは難しいだろう。学生をみればいまここにある危機が見える(同時に希望も)。 書は僕の『偏差値40から良い会社に入る方法』と利用している言語(経済学と社会学の違いなど)は異なるが、語っていることは驚くほど似ている。 例えばあまたある就職の特徴でもあり、業者のレクチャーなどでおなじみの『自己分析」「自己実現」

    宮台真司『宮台教授の就活原論』
    ukeye
    ukeye 2011/09/19
  • ガンダムとエヴァンゲリオンの経済学的考察:序

    シノドスメールマガジンに投稿したものをここで再掲載。メールマガジンの連載も佳境に入ってきてます。連載の最初ではまったくなんのヴィジョンもなかったんだけど、『AKB48の経済学』を出したことで方向が見え、タイラー・コーエンとトマス・シェリングの業績や小松左京の業績を読んでいく中で次第に方向が固まってきました。以下の論説も物語の経済学の文脈からより拡充して改変することが必要だといまは思ってます。 それと自分で読み直して驚いたけど、後半のエヴァの新東京市の復興の処方箋(復興に見合う財政支出と大規模な金融緩和、計画経済<いまだと計画停電など>を縮減させた市場メカニズム中心の日常生活の維持)などは、この論説が2月頭に書かれたことを思うと恐ろしいほど東日大震災以降のいまの処方箋を予見している。 ガンダムと日 『機動戦士ガンダム』といえば、日のサブカルチャーを代表するアイコンのひとつだろう。初めて

    ガンダムとエヴァンゲリオンの経済学的考察:序
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    ukeye 2011/08/29
    ガンダムとエヴァの経済的考察
  • スーザン・ネイピア「津波時代のポニョ」

    今日は朝起きたらさっそくNHK日曜討論、テレ朝、そしてユーストと三連発で民主党代表選の候補の人たちの発言を、主にTwitterの人たちと見た。僕が実際に見たのは日曜討論のほぼ全部、テレ朝は画面みるとなぜか頭にきたので仕事しながら音声のみで小沢一郎関連の話題をたいへ〜〜ん長く聞いたあとに被災地の現状ビデオの前に離脱、ユーストの方はもっぱらTwitterで実況してくれてる方々に依拠した(外出したので)。 誰が代表だか、あるいは決選投票になって誰が誰とくっつくだか、実際に誰が政権についたら当にやるの?やらないの? など正直、僕がわかるわけもない。まあ、なんとなく床屋で政談するレベル。 で、評価基準だが、どう考えてもデフレ脱却に重きをおくかどうかで判断。 僕は見てないんだが共同記者会見をまとめたの時事のニュースだと、前原氏、野田氏は「東日大震災からの復興財源を賄うための臨時増税を景気回復などの

    スーザン・ネイピア「津波時代のポニョ」
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    ukeye 2011/08/28
  • [経済]研究会のご案内(8月26日)

    これはシノドスメールマガジンに寄稿した論説のうち、ももクロさんたちに関する部分だけを引用したもの。格的なアイドル経済学風(笑 4月12日に「ももクロ試練の七番勝負」というトークイベントに参加した。「ももクロ」こと、ももいろクローバーとは、2008年5月に結成された女性のグループタレントのことである。つまり僕はタレントのイベントに初参戦したわけである。以前もAKB48を含めて何人かのタレントの方々と一緒に仕事をしたことはあるが、さすがに職が地味な経済学者であるので、アイドルのイベント参加の経験はいままでなかった。僕の周りをみてもろくな助言者はいそうもないので(笑)、まったくのアウェイ感覚で会場入りした。 ところでももいろクローバーとは、2008年5月に結成された、スターダストプロモーション所属(所属レーベルはスターチャイルド)の平均年齢15歳台の“五人”組である。実はこの12日の前、10

    [経済]研究会のご案内(8月26日)
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    ukeye 2011/08/26
    ももクロ
  • 山本弘『ММ9-Invasionー』

    宇野常寛さんの『リトル・ピープルの時代』の書評を書こうと思い立ちw、平気で締め切りを超過しながらも、書評を書くための基礎勉強をまだ継続中 笑)。直接の関連はあまりないが、東浩紀氏の新作「火星のプリンセス 続」を読んだ。もっともそれに先行する「クリュセの魚」「火星のプリンセス」も今回初めて読んだのだが。 あと一回で完結だとのこと。(これも宇野のために最近読んだ)『クォンタム・ファミリーズ』での登場人物である汐子のキーワードのひとつ「だいじょうぶ、だいじょうぶ(以下引用者略)」という文句がなぜか気味の悪いもの(ねっとりしたファミリーロマンスのかたゆで)に思えた僕には、この一連の作品はすっきり読めるSF的ファミリーロマンス<王位継承編>として味わうことができる。東氏の作品を読むと空間の描き方、特に火星の「海」と地球の「旧王宮」周辺の描写に非常に鮮やかなものを感じる。こういう感覚は悪くはない。

    山本弘『ММ9-Invasionー』
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    ukeye 2011/08/22
  • 自由すぎる報道協会 Vol.3 長谷川幸洋(東京新聞論説副主幹)1

    この産経新聞の記事に紹介されているように、関東大震災の起きた年は、アダム・スミスの生誕200年で日の学会は盛り上がっていた。その記念する会合で、アダム・スミスとセキュリティについての見解を、大震災のときに詳細な被災民調査をした福田徳三が報告している。この福田のアダム・スミスのセキュリティ論が彼の被災民調査につながったとみることは許されるのではないだろうか。以下は、福田のスミス論の概要である。今日的な観点からも興味深い。 スミス生誕200周年記念講演:福田徳三「厚生哲学の闘士としてのアダム・スミス」 スミス解釈の誤謬‥利己主義と倫理説の基礎としての同情 スミスは人間性(=自然法則)を表現する手段として利己主義、他方で倫理生活は理性の法則である。その嚮導原理は理性。 「同情といふものは理性の働き、理性が吾々に命じて、汝斯くの如く行為せよと命ずるに従はせるその最も便利なる手段として用ひられる

    自由すぎる報道協会 Vol.3 長谷川幸洋(東京新聞論説副主幹)1
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    ukeye 2011/07/28
  • アマルティア・セン『アイデンティティと暴力』

    例えば僕の研究している領域でもマルクス主義+熱心なキリスト教徒という経済学者がいる。これは人間のアイデンティティを単一のものとしてしかみなさい人たちからみると矛盾しているか、なんらかのごまかしているようにしか思えないだろう。でも、人間のアイデンティティの複数性があたりまえだと思えばこの「矛盾」とか「ごまかし」とかいう見方はあてはまらないだろう。 「日常生活のなかでわれわれは、自分がさまざまな集団の一員だと考えている。そのすべてに所属しているのだ。国籍、居住地、性別、階級、政治信条、職業、雇用状況、習慣、好きなスポーツ、好きな音楽、社会活動を通じて、われわれは多様な集団に属している。こうした集合体のすべてに人は同時に所属しており、それぞれが特定のアイデンティティをその人に付与している。どの集団をとりあげても、その人の唯一のアイデンティティ、また唯一の帰属集団として扱うことはできない」20頁

    アマルティア・セン『アイデンティティと暴力』
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    ukeye 2011/07/23
  • 物語の経済学の手書きレジュメ

    これは16日に行われた現代経済思想研究会で配布した手書きのレジュメをネット用に再掲載したもの。 A.物語と「読み手」 (1)のケースは物語と「読み手」のアイデンティティが完全に重なる世界。小松左京の用語でいえば、仮想自己=現実の自己。 上のように(1)のケースでは、完全に重なったまま外部に膨張する性格を有している。この場合は、村上春樹の「クローズド・サーキット」、タイラー・コーエンの「行き過ぎたルール規律型の私」を示す。 (2)と(3)の場合は、(1)を抑制する領域を含めながら、外部にも拡大する領域(村上春樹の「オープン・サーキット」)を含む。 B.人は物語の複数化を経験している(アイデンティティの複数化) 上記は“一人称”の物語空間 ひとつの物語=アイデンティティから空間を通じて、他の物語に向かう力のベクトルが描かれている。 C.一人称の物語と三人称の物語 一人称の物語空間と三人称の物語

    物語の経済学の手書きレジュメ
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    ukeye 2011/07/19
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