空気の重要性は普段わからない 我々が普段その重要性に気付かない事例は多い。海の底で、スキューバダイビング用のタンクの残量がゼロになって初めて空気の有難さを実感する。また、灼熱の砂漠で迷子になってさまよった時に、水の有難さがわかる。 食料、エネルギー、さらには半導体なども同じだ。 例えば、昨年12月6日公開「脱炭素原理主義が今の『自業自得エネルギー危機』を招いている」で述べたように、化石燃料をまるで悪魔の手先でもあるかのように非難していた狂信的な脱炭素主義者たちは、化石燃料が世界的に不足して世界市民が苦しむ中で、だんまりを決め込んでいる。そういえば、彼らのシンボルであったグレタ・トゥーンベリさんを最近見かけないようだが。 2年以上も前の2020年5月6日の記事「原油先物マイナスでも『世界は化石燃料で回っている』と言えるワケ」で述べた通り、「化石燃料は現代文明に必要不可欠」なものであり、その極