同署によると、リュックは湖西線の網棚で見つかった。所有者は男性で、湖西線に乗っていて忘れたという。リュックに化学薬品を思わせるような言葉が記されていたため、警察が出動して中身を確認した。 この影響で京都線や湖西線、嵯峨野線などが一時運転を見合わせた。
同駅と地下鉄山科駅をつなぐ地下通路が乗客の退避場所として開放され、アルミの保温シートに身を包んだ計約30人が座って眠ったり、スマートフォンを触ったりして電車の再開や家族の迎えを待った。 地下通路に座っていた40代の会社員男性=大津市=は、前日の午後6時40分ごろに京都駅を出て湖西線に乗ったが、山科駅手前で止まり、午前3時40分ごろまで電車の中で缶詰状態になった。車内はすし詰めで、具合が悪いと訴える人もいたという。線路を歩いて山科駅までたどり着いたといい、「雪が降り、疲れもあってへろへろになってたどり着いた。なんでこれほど車内で待たせるのか全く分からなくて、早めに対応してほしかった」と疲れ切った様子だった。 タクシー乗り場には約100人の列ができ、公衆電話にも数人が並んだ。30代女性は「スマートフォンの充電が切れて、自宅に電話した。この雪で迎えに来れるか分からないと言われた」と肩を落とした。
24日夕~25日未明の大雪の影響で、JR京都線や琵琶湖線の山科(京都市山科区)ー高槻(大阪府高槻市)間で計15本の列車の立ち往生が同時多発したことを受け、JR西日本は25日、大阪市の本社で記者会見を開いた。列車運行を担う近畿統括本部は、一定の降雪量が見込まれる場合、線路を切り替える分岐器(ポイント)の雪を溶かすための「融雪器」を事前に作動しておらず、多くのポイントが転換できなくなったことを明らかにした。京都駅周辺で予想を上回る激しい降雪があったため、融雪が間に合わず、結果的に列車運行がまひしたことになる。 三津野隆宏・執行役員近畿統括本部長は冒頭、「雪の影響で長時間の列車運休と閉じ込めが発生し、多大なる迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と謝罪した。 JR西日本によると、列車が相次ぎ駅間停車した原因となったポイントのトラブルについて、山科ー向日町(京都府向日市)間で21台がほぼ同時に発
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の女性キャラクターのフィギュアの頭部を、別の胴体に取り付けて販売したとして、京都府警生活保安課と右京署は18日、著作権法違反の疑いで、岡山県の50代のアルバイト男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 こうしたフィギュアを作り替える手法は「魔改造」と呼ばれ、女性キャラクターの性的な見た目を強調した改造品の販売がインターネットで横行している。 逮捕容疑は、2020年6月と10月、著作権を持つアニメ制作会社の許可を得ずに、女性キャラクター「惣流・アスカ・ラングレー」の頭部と、別の胴体を組み合わせたフィギュア2点を、ネットを通じて計約2万円で2人に販売した疑い。 府警は、男の自宅から「魔改造」などが施されたフィギュア35点を押収した。2体のフィギュアを数千円で仕入れ、組み合わせた完成品を1万円程度で販売していたとみられる。男は20年2月~21年10月にかけ
3年前に、柏野学区の住民が簡易宿所の実態を見て回ったパトロールの様子(京都市北区、2019年2月4日撮影) 新型コロナウイルスの影響が長期化する中、京都市内でゲストハウスなどの多くの簡易宿所が廃業や休業状態に陥っている。コロナ禍前までは宿泊客の騒音や迷惑行為が火種となり、パトロールや反対運動に乗り出す自治会も多かった。状況が一変した今、住民は何を思うのか。3年前、柏野学区(北区)のパトロールに同行取材した記者が、再び同学区を歩いた。 柏野学区は金閣寺や北野天満宮に近い閑静な住宅地。5年ほど前から京町家を改装した簡易宿所が増え始め、コロナ禍前は数十軒に上った。住民は宿泊客の騒ぎ声やキャリーケースを引きずる音に悩まされ、2019年2月の取材時には「たばこの吸い殻を近くの家の自転車かごに捨てる客がいる」と憤慨する声も聞いた。 京町家の宿は欧米やアジアからの客に人気だったが、「今では廃業した宿や、
経典の中の差別語問題 真宗大谷派が謝罪 書き換えられない文言、問われる解決のかたち 2021年9月18日 19:20 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)の僧侶、門徒でつくる議決機関・宗会が、約100年前から差別語であると批判されてきた経典の文言「是旃陀羅(ぜせんだら)」について、改善を誓う決議を全会一致で行った。文言を解説する際、日本で差別を受けてきた人たちに例えてきた歴史についても謝罪した。だが釈迦(しゃか)の言葉である経典は書き換えられず、時代とともに人権意識が変わる中、難しい決断を迫られている。 是旃陀羅は、仏教の経典の一つ「観無量寿経(観経)」にある一節。観無量寿経は浄土真宗などで重要な経典とされてきた。旃陀羅は古代インドの被差別民を指し、同派では江戸から昭和初めごろまで日本の被差別身分に例えて説明されていたとみられる。1922年の全国水平社結成以来、差別を助長すると指摘さ
滋賀県出身のミュージシャン西川貴教さんが22日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、滋賀県草津市の烏丸半島で9月18、19日に開催予定だった「イナズマロックフェス2021」を中止すると発表した。代替の取り組みは未定という。 コロナ禍の影響で昨年はオンライン開催に切り替えていた。この日、滋賀県庁(大津市)で三日月大造知事と会見した西川さんは「県民の皆さまに安心して楽しんでもらい、応援してもらえる気持ちが僕らには一番大事。このような決断は致し方ない」と語った。 滋賀県内では今月8日、まん延防止等重点措置が開始。県はコロナ特措法に基づき、コンサートなどのイベントは観客の上限を5千人とするよう要請している。 代替の取り組みを実施するかは未定。昨年はコロナ禍でオンライン開催に切り替えた。2年前の同フェスには2日間で計約9万5千人が来場していた。同フェスは、滋賀ふるさと観光大使を務める西川さんが琵琶湖の
京都市は12日、市内在住の20代男性が、新型コロナウイルス感染症の肺炎とみられる症状で自宅で死亡したと発表した。男性に基礎疾患はなかったという。男性は飲食業で1人暮らし。陽性確認後に入院を希望したが、入院できないまま自宅療養中だった。在宅での死亡は府内で4人目で、いずれも京都市内在住。府と市によると、20代の死亡は府内で初めてで最年少。 厚生労働省のまとめでは、5日時点(速報値)で国内の20代の死亡者は3人。20歳未満はいない。 市によると、男性は4月29日に発熱やせき、たんの症状が出て、5月2日にPCR検査で陽性と確認。府内のコロナ患者の入院調整を担う「入院医療コントロールセンター」に入院希望を伝えていた。自宅療養中は、保健所の医師や保健師が毎日、電話で健康観察を行い、4日は「全身の倦怠(けんたい)感は改善している」と答えたという。 しかし、5日には電話に応答せず、5日深夜に男性の知人か
2007年12月に認知症の高齢男性が電車にはねられて亡くなり、遺族が鉄道会社から高額な損害賠償を請求された訴訟は、最高裁判決で遺族が逆転勝訴した。家族だけが責任を抱えなくてもいいとの初の司法判断で、地域で自分らしく暮らし続けたい認知症の人を勇気づけた。判決から3月で5年、その意義と課題を探った。 ■「はねられたらしい、急いで帰ってきて」 日が落ち、辺りは暗くなり始めていた。2007年12月7日午後5時ごろ、愛知県大府市。高井隆一さん(70)の父良雄さん=享年(91)=がデイサービスから帰宅して間もなく外へ出ていった。同居の母がうたた寝した、わずか6、7分の間だった。 隆一さんは東京都内の勤務先で、大府市に住む妻からの電話を受けた。取り乱した様子が伝わってきた。「(良雄さんが)JRの駅構内で電車にはねられたらしい。急いで帰ってきて」 ■一審名古屋地裁は、高額賠償を認める判決 良雄さんは認知症
嘉田由紀子参院議員(滋賀選挙区)が代表を務める参院会派「碧水(へきすい)会」は10日、女性差別発言をした東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長に対し進退を含めた組織的対応を取るよう政府に要請した。 嘉田氏は滋賀県知事だった2007年、新幹線の栗東新駅建設凍結を掲げた政策に対して森氏から「女の人だなあ。やっぱり(視野が)狭いなあ」と言われ、「公共事業を決めるのに男性、女性は関係ない」と反論した経緯がある。今回の森氏の発言に「いつも何度もおっしゃっていてアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)がきつすぎる」とあきれた様子を見せた。 要請文は、男女共同参画担当を兼務する橋本聖子五輪担当相と萩生田光一文部科学相宛て。森氏の発言は五輪憲章の原則などに大きく反し、東京大会のボランティア参加辞退の動きや国際的な批判が広がっているとし「進退を含め、国務大臣としての冷静で公正な判断を」と対応を促した。
維新議員の事務所が99人分の党費肩代わり 父親が私費で支払い、公選法違反の可能性 2020年10月13日 9:00 日本維新の会の森夏枝衆院議員(比例近畿)の事務所が、2018年度と19年度に党員延べ99人の党費約20万円を肩代わりしていたことが12日、森氏や関係者への取材で分かった。党員らは森氏が地盤とする衆院京都3区などの在住者といい、識者は選挙区内での寄付行為を禁じた公職選挙法に抵触する可能性を指摘する。森氏は違法性を否定した上で「管理がずさんだった」と釈明している。 森氏によると、支援者を介して選挙区内に住んでいた協力者に党員集めを依頼し、口頭で秘書の雇用契約を結んだ。協力者は18年度に49人、19年度に50人の党員を勧誘。しかし、年間1人2千円の党費は徴収していなかったという。 党費は、森氏が代表を務める維新京都3区支部の事務担当者で、同氏の事務所の事務局長を務める父親が私費で肩
新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、京都府は31日、飲み会は2時間程度にするよう府民に呼びかける方針を固めた。午後に開く対策本部会議で正式に決める。 府では29日、感染者が過去最多の41人に達し、独自に設けた3段階の基準で最も警戒を要する「特別警戒基準」になったと公表。西脇隆俊知事は「大きな感染の広がりを危惧している」とし、具体的な対策を検討する考えを示していた。
コロナウイルス退散祈願、裸の僧侶が水かぶる 京都の寺、マスク姿の100人も祈祷 2020年2月29日 20:32 新型コロナウイルスの退散などを祈願する「大国祷会(だいこくとうえ)」が29日、京都市上京区の日蓮宗本山・立本(りゅうほん)寺の本堂で営まれ、僧侶や檀信徒が感染拡大の終息を願った。 日蓮宗京都府第一部宗務所・修法師会が主催し、国家安泰や世界平和を祈って毎年営んでいる。今年は新型肺炎の拡大を受け、ウイルスの撲滅も併せて祈願した。 大国祷会に先立ち、本堂前では水行が行われた。厳しい百日荒行を2月に終えたばかりの僧侶3人が、手おけで勢いよく水をかぶりながら「水行肝文(すいぎょうかんもん)」を唱えた。 本堂には「新型肺炎怨敵退散」などと書かれた紙ののぼりも掲げられ、僧侶らがマスク姿の檀信徒約100人と祈祷した。同修法師会の児玉信人会長は「昔から法華経は国の安泰を祈ってきた。大難が小難、無
202人が1世紀前に共同登記したままの空き家。大正期の選挙権獲得運動との関わりが浮上する(京都市北区紫野) 京都市北区紫野に、1919(大正8)年の202人が登記簿上、今も所有者になったままの空き家がある。子孫の一部は処分を検討するが、202人の子どもや配偶者ら法定相続人は千人単位に膨らんでいるとみられ、「全員の同意を得るのは不可能」と途方に暮れる。1世紀前の共同登記の背景には、大正デモクラシー期の選挙権獲得運動との関わりが浮かぶ。 空き家は「青年会館」と呼ばれ、土地とともに地元の青年団員らが資金を出し合って取得したとされる。土地と建物で計22枚の登記簿によると、土地約100平方メートルに延べ床約100平方メートルの木造2階建て。相続登記はこれまで行われておらず、現在の相続人の正確な人数や住所は不明だ。 会館は、大正~昭和前期に、青年団員らによって弁論やボランティアの活動拠点として使われた
彦根署 コンビニ店内で故意に脱糞(ぷん)したとして、滋賀県警彦根署は7日、威力業務妨害の疑いで、住所不定無職の男(39)を緊急逮捕した。 逮捕容疑は、7日午前0時ごろ、滋賀県彦根市内のコンビニ店内の雑誌売り場付近でわざと脱糞し、悪臭を漂わせて営業を妨害した疑い。男は「やりました。間違いないです」と容疑を認めているという。 彦根署によると、同日午後5時20分ごろ、同署員がコンビニの防犯カメラ映像と似た男を同市内で発見して職務質問したところ、容疑を認めたため、緊急逮捕した。男は、コンビニにいた時と同じ女性用のワンピースを着て女装していた。コンビニでは何も購入せず、数分間の滞在中に脱糞した。当時、店にはアルバイト店員一人しかおらず、別の客の指摘で気付いたという。 【 2019年07月07日 21時59分 】
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