平川克美さんの著書「『消費』をやめる」を手にする本田祐也さん。奥が脱衣所のロッカーを活用した販売台=いずれも品川区小山の東京浴場で 品川区の銭湯「東京浴場」(小山6)で、書籍販売フェア「はだか書店」が開かれている。本との偶然の出合いを演出する工夫もあり、80冊以上売れた。フェアのきっかけは「普段、書店にいかない人にも本を手にしてほしい」という読書好きの大学生の願いだった。 (福岡範行) ロビーの入り口には、かつて銭湯の利用客が使っていたロッカー(十二人用)が置いてある。これが販売台で、その上には本が並ぶ。また十二個ある扉には、それぞれ「人生に迷ったら」「笑いたいときに」といった言葉が書かれた紙が貼られ、どんな本が入っているか、開けないと分からない。販売されているのは約二百三十冊。