alp 提供:平田晃久建築設計事務所 著書「animated(発想の視点)」(2009|グラフィック社)や共著「20XX年の建築原理へ」(2009|INAX出版)などで、“生命のような建築”について記している平田晃久氏。子どもの頃から生物に強い関心を持ち、伊東豊雄建築設計事務所から独立して5年、ひだの反復や山の稜線といった自然界のモチーフが作品をヒントとする作品も多い。平田氏の言う“生命のような”とは具体的にどのような状態を指すのだろう。また平田氏が提唱する建築はなぜ発想され、私たちにどのような影響を与えうるだろう。抽象的な理解となりがちな比喩の内容をさらに掘り下げる。 聞き手=田中元子 (mosaki) 田中:平田さんは生物と建築どちらの分野に進もうか迷われたほど、以前から生物への関心が大きかったと伺っています。現在建築家として活動される中で、生物の分野から特に「ひだ」と「宿りしろ