憲法を改正するなら、第一条から手をつけるべきだろう。国旗や国歌、富士山や桜が、日本の「象徴」だというのならわかるが、天皇という人間が「国の象徴」であるとは、象徴ということばの用語法からしてもおかしい。天皇が「国の主権者」であるというなら意味は通じるが、それでは君主制に戻る時代錯誤だから、受け容れられない。明治期には、あまたある憲法草案のなかには、日本を共和制の国家にしようという提案がいくつかあった。そろそろ日本を正真正銘の「主権在民」の世俗国家にして、「神の国」などと、だれにも言わせないようにしたほうがよくはないか。 *「万世一系」に虚構 「天皇制」という用語が、戦前コミンテルンの人々によって、かれらが打倒しようとした体制に対して与えられた名前であることは、しばしば忘れられている。もともと「天皇制」とは、資本家と地主階級とに両足をかけたボナパルティズム政権であった近代日本の政体に対して与え
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