恋人や家族を思って優しい気持ちになる年末年始。最近、売り上げの一部を子供支援などに回す「寄付付き商品」が増えている。買うなら少しでも誰かのためになればと考える「プチ社会貢献心」をくすぐる商品群だ。対象はぬいぐるみから日用品までとさまざま。企業は販売促進につながればと期待する。 [フォト] 食べて応援…旭山動物園に寄付できる「カップめん」も ◆気持ち豊かに 「わぁ、かわいい!」。11月中旬、横浜市港北区。スウェーデン家具雑貨のイケア港北店では、色鮮やかなぬいぐるみの前で多くの客が足を止めていた。この商品、実はただのぬいぐるみではない。1個販売するごとに1ユーロ(約132円)が、NGO(非政府組織)「セーブ・ザ・チルドレン」や国連児童基金(ユニセフ)へ寄付され、ベトナム少数民族の就学前教育などに使われる特別な商品だ。乳児を連れた30代の女性は「気に入った商品が寄付付きだとうれしい」と笑っ