海の中を漂う大きさ5mm以下の微細プラスチックを「マイクロプラスチック」と言う。有害物質を含む可能性があり、生物への影響が懸念されている。昨年、東京農工大学農学部環境資源科学科の高田秀重教授の研究グループが、東京湾で捕獲したカタクチイワシ64匹中、約77%にあたる49匹の消化管からマイクロプラスチックを検出したと発表。高田教授は、「この問題は、個々が被害を被る側であり、かつ加害者になりうる。1人ひとりが意識を変えなければ」と訴える。 青く美しい、日本の海。だが、環境省の調査によると、日本周辺の海域におけるマイクロプラスチックの濃度は世界平均の27倍だったという。 レジ袋などの材料となる「ポリエチレン」、ペットボトルの元となる「ポリエチレンテレフタレート」など、わたしたちは数々のプラスチックを使用している。これらのプラスチックがごみとして海に流出し、劣化して小さくなると、マイクロプラスチック