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ブックマーク / furuido.blog.ss-blog.jp (2)

  • 『日本語は亡びない』 と『日本語が亡びるとき』: 試稿錯誤

    金谷武洋『日語は亡びない』(ちくま新書)が出版されたので中味も見ずに購入した。2008年に出版された『日語が亡びるとき』(水村美苗著、筑摩書房)を批判するために書かれたである。しかし読んで忽ち失望した。まるで批判になっていないからである。批判といえる部分は全八章のうち第一章だけ。しかし、これは全面的に金谷の責任ではあるまい。もともと、批判に足る論点が少ないし、水村の文章もきわめて分かりにくい。金谷さんは持論である日語論(日語に主語はない)をこの書物で再説してお茶を濁している。 『日語が亡びるとき』は出版されてすぐに私は購入した(初版第一刷)。しかし、あまりに著者の独りよがりの発想が多く閉口した。ほとんど投げ出した、といってもいい読み方しかできなかった。このの帯にはこうある: <「「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」

    『日本語は亡びない』 と『日本語が亡びるとき』: 試稿錯誤
  • 佐藤優 『獄中記』 (岩波書店)、 『ナショナリズムという迷宮』(朝日新聞社) 書評: 試稿錯誤

    元外務相主任分析官佐藤優(現在休職中)は宗男疑惑に連座、<国策捜査>により512日間、独房に閉じこめられ検察から聴取を受けた。そのおりの記録を60冊に及ぶノートに残したがそれを抜粋圧縮したモノである。佐藤のデビュー作である『国家の罠』(新潮社)は、逮捕の前、検察の取り調べ、判決などを扱っているが、このは独房で読んだ、思考した内容、弁護団とのやりとりを掲載しているから時期的にはスッポリ重なるが、内容的には重ならない。 このを読み始めて一瞬想起したのは ドストエフスキーの作家の日記であり、地下生活者の手記。。等の初期作品である。ドストエフスキーは、チェルヌイシェフスキー事件(反政府運動が発覚)で死刑判決を受け、死刑の直前になって恩赦を受け(これはツァー政府のヤラセ、であった)その後、シベリア流刑という壮絶な体験をした。 佐藤はどうか? 佐藤に罪の自覚はない。そもそもこれは連座事件である。

    佐藤優 『獄中記』 (岩波書店)、 『ナショナリズムという迷宮』(朝日新聞社) 書評: 試稿錯誤
    umeten
    umeten 2009/05/19
    >佐藤の著作に、国家の利益、国益という言葉は何度も出現するが国民の利益、国民の意見という言葉が出てくることはない。つまり、佐藤は優秀な官僚、ということであろう。
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