雨宮処凛著『生きさせろ!』(太田出版)を読みました。 私たちは、暴走する資本主義に対し、もはや黙って追従することはできないという雨宮さんの気持ちが、ずっしりと伝わってきました。 構成は、シンプルです。雨宮さん自身がプレカリアート(「不安定さを強いられた人々」)という言葉と出会ったエピソードからはじまり、それが契機となって理不尽な労働環境で働く当事者の話を聞いてまわり、最後に専門家や運動の最前線にいる人から話を聞く、というものです。 花沢健吾さんのイラスト、いいっすね〜。本田透著『電波男』(三才ブックス)のイラストもよかったけど、同書のも最高です! 当事者の話とそれに対する雨宮さんの感想を記したルポルタージュの部分までは、一気に読めました。専門家らの話に入ると、ちょっと読むスピードがダウンしてしまいました。まあ、すでに得ている情報が多かったのが理由かもしれませんが。 ワーキングプアや生存権の
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