皆さんは図書館に、どんなイメージをお持ちでしょうか。つい小説や映画の中の図書館を思い浮かべてしまうのは、私だけでしょうか。 米国の詩人リチャード・ブローティガンの小説「愛のゆくえ」の図書館。出版された本を集めるのではなく誰でも書いた本を持って行けば収蔵されます。貸し出さず受け入れるだけの図書館です。 例えば出会いの舞台。断筆した漫画家、内田善美の一冊「空の色ににている」の主人公の少年は高校の図書館で上級生の少女を初めて意識します。借りた本の貸出票にはいつも少年より先に少女の名前がありました。 この記事は有料記事です。 残り519文字(全文768文字)