ウディ浜に降りる場所に立てられた、立ち入り禁止の看板=10月、南城市の久高島 【南城】沖縄県内の聖域として知られ、年間約6万人が訪れている南城市の久高島で、立ち入り禁止の御嶽や海に入る観光客が続出し、古来からの歴史や伝統を守り続けてきた島民らが頭を抱えている。インターネットや会員制交流サイト(SNS)には立ち入り禁止区域内で撮影した写真の投稿や、プライベートビーチがあると誤解を招くような投稿が散見される。島内ガイドをしている島民らは「島の特性や文化を正しく理解してから観光や投稿をしてほしい」と訴えている。 久高島は島全体が聖域とされ、立ち入り禁止の御嶽や遊泳禁止の海がある。イザイホーなどの祭祀(さいし)場があるフボー御嶽は、入り口に「最高の聖域です。何人たりとも出入りを禁じます」と記載した看板が設置されている。しかし出入りする観光客らは後を絶たず、久高島青年団団長の西銘幸太さん(36)は「