IBMの研究者が米国時間3月3日、銅線の代わりに光を用いてコンピュータチップ間の通信を行う機器の開発について発表した。 この新技術は、エネルギー効率のさらなる向上を目指し、コンピュータチップ間の通信に電子信号以外の手段を採用する上で、1つの進歩と言える。 「ナノフォトニックアバランシェ受光器」(nanophotonic avalanche photodetector)と呼ばれるこの機器は、同種の機器の中でも最も高速で、電子工学の未来にとって「重要な意味」を持つと、IBMでは述べている。 IBM Researchの科学技術担当バイスプレジデント、T.C. Chen氏は声明で「この新技術は、オンチップ光接続という構想の実現を大きく後押しするものだ」と述べた上で、「光通信機能をプロセッサチップに組み込めば、エクサフロップス級の性能を備えた電力効率の良いコンピュータシステム構築も、それほど遠い未来
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