◇バングラ出身で日本人女性との結婚後に日本国籍取得 【ダッカで金子淳】バングラデシュの首都ダッカで昨年7月、日本人ら20人が殺害された人質テロ事件に関与した地元過激派組織「ネオJMB」のメンバーの男に対し、元立命館大准教授がシリア内戦に参加するよう勧誘し、日本経由で過激派組織「イスラム国」(IS)に送り込んでいたことが捜査資料などから分かった。1日で事件から1年。地元警察は日本を舞台にしたバングラ人のシリア渡航ルートを捜査中だ。 【写真で振り返る】ダッカ人質テロ事件 元准教授は、バングラ出身で日本人女性との結婚後に日本国籍を取得したサジト・チャンドラ・デブナット(イスラム名モハンマド・サイフラ・オザキ)容疑者(34)。別のネオJMBメンバーのシリア入りを支援したテロ防止法違反の疑いもあるが、2015年末にブルガリアへ出国後の足取りは不明だ。シリアに送り込んだのはダッカの元電力会社社員、