平均寿命が長くなるにつれ、認知症になるスイス人の数も増加している。しかし、患者の看護にかかる費用は莫大になり、早急の対応策が求められている。スイス社会はこの状況に対してどのように対処すべきなのか。 現在、認知症患者の数は約11万1000人。しかし、2050年までにその数は26万6000人に達すると予測されている。 保険会社アリアンス・スイス(Allianz Suisse)の人口統計「デモクラフィックパルス(Demographic Pulse)」によると、世界中の認知症患者の数は2050年までに今日の3倍になり、1億1500万人を越えると推測されている。 特に増加が目立つのはヨーロッパの長寿国スイスや、世界で2番目に平均寿命が長い日本だ。しかしスイスでは、生活の質が高くなったお蔭で、健康を保ちながら年齢を重ねる人が比較的多い。 とはいえ、長生きにも代償はある。年を取ると必ずしも認知症になるわ
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