在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転候補地となっている鹿児島県の馬毛島について、防衛省は、島の大半を所有する開発会社から約160億円で買収する契約を結ぶことになりました。 防衛省は、土地の価格を約45億円と鑑定し、地権者側が買い取り額として求めた数百億円と大きな開きがありましたが、訓練施設の移転を早期に実現する必要があると判断し、鑑定額に100億円以上上積みし、約160億円で買収することで地権者と大筋で合意しました。 防衛省によりますと、土地の権利関係を整理する必要があることから、正式契約には数か月かかる見通しだということで、政府は、引き渡しを受けたあと、自衛隊とアメリカ軍が共同で使用できる施設を整備する方針です。 防衛省は、買収額が鑑定額より100億円以上膨らんだことについて、硫黄島が本土から遠く離れておりアメリカ軍から、より近い訓練施設の整備を強く求められていたとして、理解を求めること