新型肺炎で「症状出た中国人が関空から逃走」デマの真相 SNS分析で判明、“輸入型”拡散の脅威:独自データから検証(1/4 ページ) 「武漢から到着した中国人観光客に熱と咳があったため関空(関西国際空港)から病院へ送られたが、検査を受ける前に逃げた。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と京都に行く予定」――。 中国における新型コロナウイルスによる肺炎感染の拡大が連日報じられている。日本ではTwitterを中心に、上記のような「中国・武漢から関空に来た中国人客に(新型肺炎を思わせる)熱・咳の症状」「この人物は病院に搬送されたが検査前に逃走。目的地は京都とUSJ」などといったデマが1月24日前後、爆発的に駆け巡った。 行政や空港側に取材したマスメディアによる「事実無根」という正確な報道が広まり、このデマは収束に向かっている。災害などの社会不安のたびに繰り返される悪質なウワサだが、背景には未