陳 述 録 取 書 平成一一年三月一一日 千葉地方裁判所民事第五部御中 私の名前は○○○○○といいます。昭和五六年六月二日生れです。生れてまもなく母が亡くなり、乳児院に預けられました。二歳頃から、恩寵園に在園していました。父がいますが、一緒に暮らしたことはなく、平成一〇年三月、形だけ父に引き取られるという名目で、迫い出されるようにして園を出るまで、ずっと園で暮らしてきました。 恩寵園での異常なできごとは、いくつでも思いだすことができます。幼い頃の記憶もとてもはっきりしていて、自分でも驚くほどです。普通の世間では考えられられない世界だったのです。 (省略) そしてスカートを履くことを禁じられてしまいました。私はスカー卜が大好きでしたから、悲しくてしかたがありませんでした。隠れてスカートをはいているのを見つかると、お尻をひどく叩かれました。 私への保母さんや園長の見方はそれからもずっと変わらず