(投げ銭記事) 地元駅で女子中学生二人が手をつないで電車に飛び込む、というショッキングなニュースがあった。 そこだけ読んで、私は「センチメンタル・アマレット・ポジティブ」という戯曲のことを思い出していた。およそ25年ほど前に書かれたもので、およそ23年ほど前に、私たちはその脚本で何公演か行った。高校生の頃だ。 戯曲の内容はググっていただけばだいたいわかるのだが、女の子を好きな女の子、先生と不倫中の女の子、友達の彼氏とおかしな関係になっている女の子の3人が、やたら純粋な男の子と出会う。それは神々しいくらいに。 男の子がひとり加わることで仲良し3人のパワーバランスが崩れていく。 そして最後、「ごきげんよう」と挨拶を交わし、お互いにキスをして、3人は手をつないでジャンプする……。 詳細は語られないのだがおそらく飛び降りだろう、と、客席の誰もが思う締め方になっていたし、私たちもそのような演出をつけ
![「ごきげんよう」といって彼女たちは消えた|kikka303](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b895fbc012de5d88a63eaf1949046c517b9e2ed0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F1932%2Fprofile_7f4f8752558d1e9ef75cd375d2d25ccf.jpg%3Ffit%3Dbounds%26format%3Djpeg%26quality%3D85%26width%3D330)