中部地方で有数の渋滞多発地帯である愛知県の名神高速道路、一宮インターチェンジ(IC)-一宮ジャンクション(JCT)間について、上下線を1車線ずつ増やし、片側3車線にする構想が浮上している。同区間の渋滞対策は、国や自治体などでつくる会議が議論しており、道路を管理する中日本高速道路(名古屋市)は「早急に打てる対策として有効」(幹部)として、関係機関と3車線化の協議に入る。(石原猛) 同区間は一宮市南部の約4キロを東西に横切っており、名神本線の流れに一宮ICで流入する名古屋高速の車や、一宮JCTからの東海北陸自動車道の車が加わるため渋滞が起こりやすい。この区間の渋滞が引き金となり、隣接する一宮JCT-岐阜羽島IC間の上り線は、中部の高速道路の渋滞ランキングで昨年、実質的に2番目に渋滞が深刻だった。同区間を通行するドライバーが渋滞でムダにする時間は年間延べ51万時間に上るとの試算もある。 一宮IC